縮尺関係とは何か?
マルチタイムフレーム分析の基本
マルチタイムフレーム分析(MTF分析)とは、短期足、中期足、長期足のチャートを複合的に考えて分析をする方法のこと言います。
縮尺の選択がトレードに与える影響
例えば1時間足の上昇トレンドを発見したとします。
この上昇に乗じてトレードをしたいと考えます。
しかし、さらに上の日足や週足を見てみると下降トレンドの真っただ中でした。
この場合は1時間足がいくら奇麗な上昇トレンドを形成したとしても損切になってしまう可能性が高いです。
この現象を回避するためにもマルチタイムフレーム分析をすることが大切になってきます。
異なる時間枠の重要性
長期・中期・短期チャートの違い

この画像をご覧ください。
※4Kディスプレイでのスクリーンショットのため小さく見えずらいです。ご理解ください。
オレンジの🔲が短期足
緑の🔲が短期よりの中期足
水色の🔲が長期よりの中期足
ピンクの🔲が長期足
となっております。
🔲のサイズに注目です。
トレンドの確認とエントリーポイントの特定、リスクの管理
画像のようなサイズ感で縮尺関係が表示されるので、1分足割と大きなトレンドも中期足の30分足では米粒のような存在となってしまいます。しかも中期足の波からしてみれば逆張りとなってしまうためロングはしてもおそらく高確率で負けてしまうことが予想されます。
ということでこの1分足のトレンドはノートレードにするのが無難である。と考えることができます。
時間枠の選び方
上記は私が普段チャート分析に使用しているチャートそのものです。
見ての通り細かく縮尺関係を見ることができます。
いろいろな時間足を比較しながらチャート分析をしています。
時間足を1時間足だけに絞って固定してみる人も多いと思いますが私はこのようにいろいろな時間足を見てトレードできそうな相場を探すようにしています。
なぜかこのようにしているかというと1時間足では巨大に見えるトレンドで4時間足では小さすぎるトレンドでBBやSMAにマッチしないようなときに2時間足で見れば最適なトレンドが形成されているということも時折あるからです。
また、縮尺関係を細かく見ることで安心感を得られるというメリットもあります。
チャート縮尺の変更方法
MT5ではMT4には存在しない細かい時間足の設定ができます。

時間軸設定ボタン上で右クリックして「カスタマイズ」を押します。

左にある①の時間軸をクリックした後、②の「挿入」を押すと細かな時間足設定ができるようになります。
マルチタイムフレーム分析の実践例
実際のFXチャートを使用した分析
JP225(日経平均)で珍しくデイトレード2023.09.05
上記の記事ではマルチタイムフレーム分析を使用したトレードを公開しているので是非参考にしてください。
縮尺関係を活かしたトレード戦略
縮尺関係を使用してのトレードを言葉で説明をしてみます。
1,明確な上昇トレンド相場を確認できたとします。(この時間足を中期足とします。)
2,上位足の確認をします。
レンジ相場であるなら見送り、下降トレンドであるなら見送り、上昇トレンドであるならトレードを考える。
3,エントリーポイントを選定できるのであるならエントリーを考える。
4,押し目での短期足の反発の値動きがあるのであればエントリーをする。
反発がなければ見送る
このような考えを持っておくとトレードに役立つでしょう。
注意点と課題
マルチタイムフレーム分析の誤解や落とし穴
上記に出した方法でトレードをするには、PC環境をある程度整える必要があります。
MT5の仕様上、上記のようなチャート設定はフルHDのディスプレイでは表示できません。
きれいに上記と同じようなチャートを並べるためには4K対応のPCと4Kディスプレイが必要になります。(もしくは同じサイズのフルHDディスプレイを4つ四角く並べる必要があると思います。少しのずれも許せないのであればすべて同一ディスプレイで並べる必要があります。)
複数の時間枠を管理する難しさ
もし、スマホのMT5で複数時間軸の管理をしようとするといくら時間のある人だとしても、時間と記憶力が必要になってくると思います。
1枚のディスプレイで一括表示できるのであればチャート形状を記憶しなくても見比べることができますが、スマホでは画面を切り替えて見比べないといけないので一旦画面から離れることになりますので難易度が格段に上がります。
まとめと今後の展望
マルチタイムフレーム分析は、トレンド相場でのトレードを実際にやるかやらないかの選択に役立ちます。
しかし多くの時間足を見ることは大変です。
PC環境を整えることで対応しましょう。
おすすめのアイテムは、外出の多い人は4Kディスプレイ対応のノートPCです。しかし4K出力はかなり小さくチャートが表示されるので目の良い人だけにしておいたほうがいいかもしれません。
自宅にいる時間が多い人はデスクトップPCと4Kディスプレイという選択肢もありです。
外ではスマホでリモートデスクトップしてチャート確認することも可能ですがかなり小さく表示されます。
今後もトレードに便利な情報があれば載せていきます。
是非チェックお願いします。
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